「湯」探訪

湯の沢山荘




秋田から青森に入ってほどなく左側に「湯の沢温泉郷」入り口の看板が見えてくる。3軒あった
宿の一番手前にあったのが湯の沢山荘。内湯の建物の周りはお湯の折出物が盛り上がっていて
自然の造形美のように思われた。建物自体も古く廊下を歩けば廊下がきしむ音がした。歩いていて
底が抜けるのではないかと不安だった記憶がある。内湯だけのお風呂には地元のおばあさん達が
数人、私も秋田なので言葉がなまっているが青森の人も負けじとなまっている。言葉のアクセントも
聞いていて面白い。おおまかな話の内容は理解できる、それは同じ東北だからだと思う。

真ん中に建つ「なりや旅館」に立ち寄ったついでに湯の沢山荘にも立ち寄ろうとしたが「なりや旅館」
の濃いお湯に続けざまの入浴は辛く、又の機会にと「秋元旅館」に立ち寄ったときにはもう、湯の沢山荘は
休業した後だった。営業休止に至った経緯は知らねども、湯小屋の折出物をみると「もう一度、入っておけば
よかった。」と悔やむ事しきりである。





inserted by FC2 system