「湯」探訪

辰ヶ湯温泉



入浴日2012・11・16

山形県酒田市上渕字湯之沢56
0234ー62−2147
9:00〜18:00 500円


山形の温泉のサイトで見つけ、名前も知らなかったので早々に行くことにした(苦笑)
今まで通ったことのない道をナビに連れられ行くと「この先に?」と思うような細い
田んぼの中の道の曲がり角に「辰ヶ湯」の錆び付いてはいるが看板が掛かっているので
半信半疑ながら車を進めて行きました。道の両側は林で民家は見当たらず、暫く走った
処にかなり大きな小屋があり、「あっ、誰か住んでるのかな?」と小屋の先に行くと
「辰ヶ湯旅館」の看板を掲げた建物があり、道はそこで行き止まりだった。

木々の枯葉が舞う肌寒い日だった。玄関の引き戸を開け、声を掛けると乳飲み子を抱いた
若い女性が現れ、お風呂に入れることになった。広い玄関の板の間は黒光りしていて時代を
感じさせるものだった。聞けば大正時代のものだと言う、なんとも風情がある。

お風呂は男女別の内湯のみ、無色透明なお湯はインパクトには欠けるが柔らかく、紅葉は
過ぎたはずなのに窓の外の木々の黄色と赤のコントラストは見事だった。私のほかにお客さん
は居らず、生後2ヶ月だと言う子が大きくなってもこの宿はあるのだろうかと心細くなった。



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